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大学・大学院受験、留学、現在教師になってからも「歌うこと」を勉強してきた筆者の、経験と実践から生み出された「歌がうまくなる」コツの集大成。実際に歌の実技を教えていてみるみる上手くなった方法を、惜しげもなく公開する。声楽の生徒や合唱団の指導に応用すると、音楽が飛躍的に変わっていった実際のレッスンをふまえ、無駄な時間をかけず確実に達成させるにはどうしたらいいか、その方法=歌の解釈から練習、完成、発表までを文章で分かり易くまとめた。教える人も、習っている人にも教科書となるもの。単なる発声本でなく、歌の魅力と深さにも触れる本。
第1章:ヴィジョン編〜解釈の深め方 「歌」とはなにか?〜 シューベルトとウェルナーの《野ばら》〜《上を向いて歩こう》のヴィジョン〜《翼をください》のヴィジョン〜《赤とんぼ》のヴィジョン〜《Caro mio ben》のヴィジョン〜《An die Musik》のヴィジョン〜「スタニスラフスキー・システム」について〜「音楽性」を鍛える練習 1コンコーネ50番を使って 2コールユーブンゲンを使って〜「違う」に気付く魔法の言葉〜「マリア・カラス」について〜様式(スタイル)の本質である「よい趣味」への提言
第2章:技術編 楽典の復習的補足〜拍子の名前と構造の整理〜「移動ド」と「固定ド」〜楽語について12〜「楽譜を読む」という行為の意味〜簡単な発声の話12〜滑舌について〜ジラーレgirareについて〜「ジラーレ」と軟口蓋について〜レガートLegatoについて〜日本語の「ん」について〜鼻濁音について
〜「腹式呼吸」について〜「ヴェリズモ」以前と以降の発声の「進化」〜「練習の目的」とは?
第3章:統合編 「演奏」への転換〜「ヴィジョン」の醸成から「歌」へ〜「サッバッティーニ・メソード」の真価〜音楽にとって一番大切なこと〜音楽における「遠近法」について〜「雑念」を払う〜雑念を払った後に
<コラム:閑話休題>「音痴」について/「才能」について/「オセロ」と「オテロ」の比較〜音楽がすること/「メロ先」について/日本人のリズム感/楽譜を読めないこと/「ベル・カント」について
・版型:A5
・総ページ数:144
・ISBNコード:9784276142053
・出版年月日:2021/04/05
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歌の本 歌の好きな人と歌が苦手なあなたに / 音楽之友社
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