商品説明
詳細情報
2016年12月4日、早稲田大学グリークラブ第64回定期演奏会委嘱作品。現実と夢とのあいだを彷徨うような言葉に対し、リズムに特徴のある曲、親しみやすいメロディックな曲、真面目な曲、癒し系の曲、そしてまとめの曲など、繊細な面からダイナミックな面まで様々な顔を持つ作品。全5曲。
<まえがき>
この組曲は早稲田大学グリークラブの委嘱により作曲、2016年12月に開催された同団の第64回定期演奏会にて初演されました。委嘱時のリクエストは「ポップで燃焼系の組曲を」というもの。若い世代の合唱団がそのエネルギーを存分に発揮でき、どこまでもその歩みを広げられるような作品にで きればとの思いから、森山恵さんの詩集「夢の手ざわり」より5篇の詩をテキストに付曲しました。 詩人がことばでものの存在を確かめたように、テキストでうたわれている「眠り」「飛翔」「夏」「夢」「現実」・・・といったさまざまなもの・ことの感触と音楽がリンクしながら広がりを見せます。また、ひとくちに「燃焼」といっても、ごうごうと燃える火だけがそうではなく、例えばあたたかい暖炉の火だって燃えていることは変わらない・・・間奏曲的な偶数楽章の作品は、そういった部分も意識しながらの作曲となりました。
以下、初演時のパンフレットに寄せた各曲の解説を記しておきます。
1.わたり鳥
ア・カペラによる短い導入を経て、ビートの効いたエネルギッシュな楽想が展開されます。中間部ではやや逸脱した和声進行が聴かれ、楽曲に彩りを与えています。
2.夏のまぶた
ゆるやかな3拍子に乗せて、旋法的なきらめきを持ったメロディラインが楽曲をリードします。
一転して重い曲調のあと、再び冒頭の旋律へと回帰し、何かを惜しむように曲が閉じられます。
3.夢の手ざわり
5拍子のリズムと、複調的な色合いを持った和声からは「相対するもの」の存在が聴かれるかのようです。テキストに選んだ5編の中でもとりわけ段組や文字の配置が特徴的な詩ですが、その言葉の置かれ方を音楽上のフレージングに取り入れられないか?という試行錯誤も見え隠れしています。
4.ひかり
唯一のア・カペラ曲。明るい和声に乗って、どこまでも伸びやかなうたが流れていきます。
5.風
冒頭のア・カペラ部分から割って入るピアノに導かれ、時に静かに、時にダイナミックに音楽は進行します。終結部はいっそう壮大な音楽が姿を見せ、いのちの誕生と再生が歌われます。
田中達也
・版型:A4
・総ページ数:56
・ISBNコード:9784760919475
・JANコード:4962864919477
・出版年月日:2017/11/01
【収録曲】
・わたり鳥
作曲:田中達也 作詞:森山恵
・夏のまぶた
作曲:田中達也 作詞:森山恵
・夢の手ざわり
作曲:田中達也 作詞:森山恵
・ひかり
作曲:田中達也 作詞:森山恵
・風
作曲:田中達也 作詞:森山恵
※収録順は、掲載順と異なる場合がございます。
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男声合唱とピアノのための組曲 夢の手ざわり / カワイ出版
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