商品説明
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既刊の『バロック音楽』『古典派の音楽』に続く、3巻のシリーズの完結編。1828年(ベルリオーズの作品1)から1914年頃までのロマン派時代を対象とした演奏の手引きである。鍵盤、弦、管、声楽の各分野の章、そしてその前後に、すべての分野に共通する章(「歴史的背景」「記譜法と解釈」「原典資料とエディション」)が置かれている。学問的知識のみならず、演奏体験をもつ音楽家によることが特色。「はじめに」はロジャー・ノリントンによる。ドニゼッティ、ベッリーニ、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、ヴァーグナー、フランク、ブルックナー、ブラームス、グリーグ、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルなどの作品、J. N. フンメル、L. シュポーア、C. フレッシュ、M. ガルシアなど当時の教本を、譜例入りで取り上げている。楽器や絵画などの図版も。人名索引、事項索引付き。
図版一覧
執筆者の紹介
謝辞
一般的注記
日本語版の凡例
まえがき
アントニー・バートン
はじめに
サー・ロジャー・ノリントン
第1章 歴史的背景 ヒュー・マクドナルド
はじめに
表現
音楽言語
テクノロジー
歌唱
音楽の大衆化
社会のなかの音楽家
第2章 記譜法と解釈 クライヴ・ブラウン
はじめに
エディション——楽譜テクストと演奏
アクセント、強弱法、アーティキュレーション、フレージング
◆フレージング・アクセントと表現上のアクセント
◆強弱法
◆アーティキュレーション
◆アクセントとアーティキュレーションの記号
◆アクセント記号とアーティキュレーション記号の合体
◆スラー
装飾
◆アッポジャトゥーラと前打音
◆トリルとターン
◆即興的な装飾
テンポ
◆メトロノーム記号と基本テンポ
◆テンポとリズムの柔軟性
◆ルバートとテンポ・ルバート
◆リズムの柔軟性
むすび
第3章 鍵盤楽器 ロイ・ホワット
デイヴィッド・グッド(オルガン)
変わるピアノ
19世紀の発展
◆ダブル・エスケープメント
◆極限の音域
モダン・ピアノでの演奏
ソステヌート・ペダル
和音の拡散
まとめ
オルガン
第4章 弦楽器 ロビン・ストーウェル
はじめに
社会の変化とヴィルトゥオーソの理想
楽器とその付属品
ポルタメント
ヴィブラート
弓
ボー・グリップ
弓のストローク
演奏上の指示
重音奏法
ハープ
ギター
いまロマン派音楽を演奏するには
第5章 管楽器 トレヴァー・ハーバート
はじめに
発明と意匠
◆金管楽器
◆木管楽器
古い楽器か新たな発明か
管楽器はどこで演奏されたか
ヴィブラート、音色、ルバート
個々の楽器について
◆フルート
◆オーボエ
◆クラリネット
◆ファゴット
◆サクソフォーン族
◆トランペットとコルネット
◆サクソルン(テノール・ホルン、バリトン、ユーフォニアム)、フリューゲルホルン、テューバ
◆フレンチ・ホルン
◆トロンボーン
音楽を読むこと
第6章 歌唱 デイヴィッド・メイソン
発声法の発展
声種
現在のヴォイス・トレーニング
国民様式の証拠
イタリアの伝統
◆テンポ・ルバート
◆アッポジャトゥーラ
◆フェルマータ
◆大幅な変更
ドイツの伝統
フランスの伝統
◆フランス歌曲(メロディ)
むすび
第7章 原典資料とエディション ロバート・パスカル
テクストとコンテクスト
ドキュメント:その作成と意義
校訂者は何をするのか
2つの事例研究
エディションのタイプ
むすび
読書案内
CDについて
訳者あとがき
人名索引
事項索引
・版型:B5
・総ページ数:184
・ISBNコード:9784276140653
・出版年月日:2016/03/10
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ロマン派の音楽 歴史的背景と演奏習慣 / 音楽之友社
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